開業物語3

開業物語 1-3


【44】 店舗準備 その1
    ( 内装工事 )

  10月7日。L社担当のAさんとお店で待ち合わ
 せた。だいぶ部屋が完成に近づいてきたので、最終
 的に壁紙とフロアタイルの確認を行う。

 5cmのカタログや、少し大きめのサイズで仮決めし
 ていたが、今回はさらに大きめのサンプルを準備し
 てもらったので、実際の壁や床に当ててみて、最終
 的に決める。

 待合室は看板用のフィルムを貼るが、間接的に光が
 入るので、その条件を想定して、床材、壁紙の色や
 柄を検証する必要がある。
 特にフロアタイルはカタログでは迷っていたが、現
 物合わせで決めた。

  10月9日。工事立ち会い。収納棚が完成した。
 右側が開き戸を開けたところ。一体型オーディオは
 この棚の上に載せる。


 

  (施術部屋①、②の入口)  

(受付カウンターの内側)



  10月11日。工事立ち会い。

       (水回り)      

   (化粧室)
 左に洗濯機、右にキッチンが乗る



  10月12日。ずっと気になっていたが、そろそ
 ろお店のHP(正しくは、Web Site)を作り始めな
 ければならない。業者に依頼するか、自力で作るか?
 今まで、いくつかの案件で、最初からハードルが高
 いと思って専門家に頼んだのは商標出願の件だけだ。

 HPは自分で苦労して作ってみようと考え、何日か
 前に通販でHP作成ソフトを発注していた。
 全く経験がないので、ゼロからマニュアルを見て勉
 強だ。とりかかるのは工事完了、引き渡し後、お店
 でPC作業ができるようになってからにしよう。



  10月13日。工事立ち会い。 目地パテ処理。
 壁紙を貼る前の下地処理である。 


  10月14日。工事立ち会い。 
 施術部屋③、④の入口。
 天井に取り付けられているのは可動式壁を取り
 付けるレール。



  10月16日。工事立ち会い。 
 多目的ルームのエアコン。近くに開いている丸い穴
 はダウンライト用の穴。
 壁紙も壁、天井に貼られていく。

 

  10月17日。会社時代の部下が2名来てくれた。
 まだ工事の途中なのだが、実は内装材関連製品の技
 術を担当してもらっていたので、工事のプロセスや、
 いろいろな部分の処理の仕方など、興味があるとの
 ことで、このタイミングで来てもらった。

 約2年ぶりで、まさか自分の上司がサロン経営で、
 上司自らがタイ古式マッサージ師、整体師として
 施術するなんて、万が一にも思わなかっただろう。
 
  一人は私より年上の大先輩、もう一人はまだ30
 代。サラリーマンは管理職で活躍しても、ある年齢
 になると、会社の活力を強めるため、世代交代が行
 われる。そのため自分より年下の者が上司になると
 いうことは、ごく一般的に行われる。
 昔よりも今のほうがその傾向が強いだろう。

  但し、ここで勘違いしてはならないのは、あくま
 でも会社という狭い組織での仕事の役割での上司、
 部下の関係であって、人間的にえらい、えらくない
 とは違う。実際に勘違いする人がいる。

 アフターファイブまでその関係を引きずってはなら
 ない。日本の場合は人との関係は結構『年齢』が基
 準になっている場合が多いので、それはその習慣で
 かまわない。 

  その2人は私がとても尊敬し、頼れる部下であっ
 た。大先輩は自分より年下の上司である私に対して、
 とても自然に接してくれたのでありがたかった。
 また年下の部下もとても優秀で、まわりから信頼さ
 れていた。仕事の質が高く任せて安心というタイプ
 である。
 管理職推薦してめでたく管理職になったので当時私
 もホット胸をなでおろしたのを思い出した。

  よく人事は好き嫌いで決まると言われるが、本当
 に実力があって能力のある人間が正しいポジション
 に就くべきだと思う。幅広いマネジメント能力がな
 いのに、パフォーマンスだけで管理職になったら、
 その組織の部下は悲劇である。

 会社時代は一貫してそう思っていたので、部下を管
 理職推薦をする時はちゃんと人事やビジネスのトッ
 プへの説明責任を果たしていた。

  現場を案内し、私のビジネスプランを聞いてもら
 い、その後、1階のやるき茶屋になだれ込んだ。
 会社時代が懐かしく思えた。

 

  10月19日。工事立ち会い。施術部屋4部屋を
 まかなうエアコンの取りつけが完了した。
 エアコンの風は上の空間から流れるしかけである。

 


  10月22日。工事立ち会い。受付カウンター後
 ろの壁は花柄のデザイン壁にした。
 花柄といっても大人しい品のあるデザインである。
 メーカーのカタログでは、この壁紙の施工例の写真
 が載っていたので、ある程度イメージしていたが、
 モノトーンのデザインと違って、貼り終わるまでは
 やはり心配であった。お店の入口を入った時に一番
 最初に目に入るところなので責任重大だ。
 貼り終わって周りのベージュの壁とマッチングがよ
 く、一安心した。

 

  受付カウンター奥のスタッフルーム(1)だ。私の仕
 事部屋(デスクワークや読書等の勉強)兼食事をす
 る場所である。部屋のサイズは2.1mx2.3m。
 各種資料を収めるのに、最初はキャビネットを購入
 しようと思ったが、工事が始まって現場を見てから、
 棚を付けるリクエストをした。
 もちろん追加費用となる。この棚は大活躍している。

 

  10月25日。工事立ち会い。 施術ルーム①の
 壁と床完成。
 奥はガラス窓があったが、デザイン壁は全面一枚も
 のにしないとデザイン上みっともないので、窓を覆
 って上に一枚板を貼り、その上に壁紙を貼ってもら
 った。これはAさんの提案でヒット賞ものだ。

 小物を置く棚を付けてもらった。時計、温湿度計、
 ティッシュボックス、屑籠、インテリア等を載せる
 予定だ。床材は畳のパターンの新商品を採用した。
 パターンは畳そのものだが、色はブラウン。
 琉球畳に近いサイズで900mm角の正方形。
 花柄のデザイン壁の華やかさと、そのほかの壁紙、
 天井のベージュ、畳柄で上手く調和がとれている。

     (床の施工前)      


  (床の施工後)



  施術部屋③、④および多目的ルームの床は畳柄
 (畳色)のフロアタイル。
 ③、④は90cm角を6枚市松模様に貼り、入口側と
 壁側の余白は畳柄を貼らずに、木目調のフロアタイ
 ルにした。多目的ルームも同様の処理だ。
 可動式ドアをすべて解放すると、内側が畳柄、周り
 が額縁の木目のパターンとなるしかけだ。

 

  化粧室は白、黒のモノトーンを基調としたデザイ
 ンにした。施術部屋や待合室は暖色系のデザインを
 取り入れているので、化粧室は雰囲気を変えた方が
 変化を楽しめる。
 壁に付けたタイルは洗面台から壁への水はね防止用
 である。床の濃いグレーのタイルにはシルバーの目
 地を採用。


  待合室の照明 兼 窓に貼る看板用の照明だ。
 プラグタイプのスポットライトで可動式。
 ハロゲン球。首振り90°、回転360°


 


 10月26日。工事立ち会い。
 実は、解体の時に図面になかったスペースがあるこ
 とがわかった。
 化粧室の横に扉があり、いったいなんだろうと思っ
 ていたら、3階に上がる階段の下にスペースがある。
 倉庫代わりに何か物を置いていたのだろう。
 使っていいとのことで、有効活用したいと考えてい
 たら、フロアタイルと壁紙を貼ってくれた。

 人一人入れるスペースなので、最初は茶室と呼んで
 いたが、いいことを思いついた。

 そうだ、更衣室にしよう!!

 

  10月28日。工事立ち会い。
 費用は管理会社持ちで、階段の補修工事をしてくれ
 た。ステップのタイルはすべり防止のパターンが付
 き、シックなブラウン系だ。
 縦面の塗装色は『太古ロゴ』のイメージカラーのグ
 リーンを採用した。


 

 


  階段上の棚をきれいにしてもらった。濃いグレー
 のフロアタイル。
 奥の壁にメニュー表のパネルを設置する。アジアン
 風の置物や観葉植物をおく予定だ。


 


  洗濯機を置くパン。洗濯機のサイズとパンのサイ
 ズを十分確認しておかないと、洗濯機を置こうと思
 ったらパンが小さかったということが起きるかもし
 れない。忙しい時ほど、このような細かいことまで
 気を配ることが必要だ。



  ミニキッチンと湯沸かし器。
 キッチンは食器の洗い物や、おしぼり、アロマの蒸
 しタオル等の準備等がメインで、ここでは食事を作
 らない。果物の皮ぐらいは剥くが。
 湯沸しは足浴のお湯を準備するのに必要だ。


 


  シャワールームだ。
 メインの目的は、足浴のお湯の準備。
 勿論本来のシャワー目的で使うかもしれないが、
 実際にオープンしてみてからでないとわかならい。

 施術でどれだけ汗をかくのか?
 汗をかくようなら、次のお客様のためにシャワ
 ーを浴びるのか?これは今後の課題だ。


 



  化粧室だ。洗面台は10月3日にメーカーのショ
 ールームに行き、奥行380mmの小さいサイズに決
 めていたので、収まりがいい。
 正面には後日鏡が取り付けられる。
 ペーパーホルダーも取り付ける。